ジャニス・ジョプリンです。
長いロックの歴史の中で彼女を上回る女性シンガーを僕は知りません。というか、こういうアーティストは2度と現れないと思います。何度聴いても、ジャニスの唄には魂が込められているし、まるで自分の命をすり減らすかのようにシャウトしているように聞こえるんです。ジャニスはいつも孤独でした。両親には愛されず友達もいない少女時代を過ごし、自我を剥きだしにする性格から学生時代は誰からも疎外され嫌われていたそうです。そういうことから、早くからジャニスは酒とクスリに手を出し、愛に飢えていることが原因なのか男性関係もグチャグチャで、それがまたジャニスをますます孤独にしていったようです。「唄っている時だけがなにもかも忘れて幸せだった」とジャニスは語っています。
「チープスリル」というアルバムでデビューしますが、これがまた名曲揃いの名盤で、しゃがれた声で絞り出すようにシャウトする曲や、感情たっぷりに抑揚たっぷりに唄うバラード・・・「サマータイム」や「ボール・アンド・チェイン」を聴くと胸を締めつけられずにはいられません。デビューしたとたんにジャニスは全米中のスターになりますが、それでもなお男と酒とクスリに溺れていきます。デビューして3年、ジャニスは今まで一度も参加することのなかった故郷の同窓会に出席します。今や誰でもが知る存在となった彼女は意気揚々と故郷に帰りますが、昔と変わらず疎外する同級生や両親に失望しジャニスは帰っていきました。そして、その同じ年にアルバム制作中にジャニスは亡くなります。若干26歳でした。死因は麻薬の過剰摂取。ホテルでマネージャーにタバコを買ってくるように言って、帰ってくると亡くなっていたそうです。亡くなる時も彼女は孤独でした。画像がその最後のアルバムとなった「パール」です。「パール」というタイトルはジャニスの愛称から付けられたそうです。このアルバムにはジャニスのヴォーカルのない演奏だけの曲が1曲、そのままの状態で収められています。そういう曲やら、デモバージョンで収められている曲もあり不完全なアルバムなのですが、それでもこの「パール」は名盤なのです。まるで、自分の死期をわかったいたかのように素晴らしい歌声を残しています。ジャニスのオリジナルアルバムはたった3枚しかありません。でも、どのアルバムも名盤といえます。どれも命を削りながら作ったアルバムなのですから・・・。
「ローズ」という映画があります。ジャニスをモデルにしてベット・ミドラー主演で作られた映画です。同名の劇中歌は今や名曲ですね。今でもよくCMやらで使われていたりします。この映画もとても良い映画なので、ジャニスに興味を持った人は是非ご覧になってみてください。もし、この「ローズ」を日本で舞台化するのなら、是非、土屋アンナでやってもらいたいです。国内でジャニスを演じられるのは彼女以外にないと思っています。
ジャニスの「パール」は以下のURLで試聴できます。興味のある方はどうぞ
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1846410
さて・・・昨日、またブックオフに行ってきました。すでにラルクものはほとんど無くなっていました(笑)
会報は根こそぎ残っていなかったですね・・・雑誌も最近のものを除き、残っていなかったです。
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