昨日、一気に映画を3本観てきました。さすがに1日に3本観ると疲れましたが・・・(笑)でも、観たい映画が重なった時には時々まとめ観ってのをやっています。では、観た順番から・・・。
「NANA2」
公開初日の一回目に早速行ってきました。前作から主要キャスト3人が変更になってどうなるんだろうというのがあったんですけど・・・まずはハチ役の市川由衣は、宮崎あおいのハチのイメージをうまく引き継いでいるという感じですんなりと入っていけました。ただ、宮崎あおいほど演技力がないということでポイントダウンです。
次に、レン役の姜暢雄は、どう見ても渋い堂本剛にしか見えなくて(笑)前作の松田龍平は原作のイメージと違うとか、いろいろ言われましたが・・・今思うと、やっぱり松田龍平のほうが良かったかなと(笑)まぁ、今回はレンはあまり出演場面がないので、演技がどうのこうのまでわからなかったですけど。
そして、シン役の本郷奏多は、原作に近いというイメージでした。ムンチャの時の彼の面影はあまり感じられませんでした。16歳ということで、まだまだ少年という感じでしたけど。演技も自然で良かったと思います。
映画全体の出来としては、やはり前作のほうが良かったと思います。主題歌や挿入歌にしても前作のそれを超えられていないというのも要因の1つだと思います。まぁ、NANAのファンの人はそこそこに楽しめる映画ではあると思います。
「武士の一分」
山田洋次監督の時代劇3部作の完結作ということで、キムタク主演が話題になっている映画です。
期待どおり良い映画でしたよ。いわゆるチャンバラ時代劇ではなくて、とても地味な作品なのですが、重厚に作られていて、こういう時代劇は見応えがあります。決闘のシーンでも、単なるチャンバラ的な殺陣ではなくて、とても緊張感のある、一太刀で決まってしまう見せ所は素晴らしいです。キムタクは、最初は現代劇のイメージがあるせいかチョンマゲ姿は違和感がありましたが時間が経つごとにその違和感は無くなりました。
時代劇なのに、キムタクらしさは随所に見られて、時折はいるユニークなセリフや仕草は緊張感のある映画の中にホッとさせられる一瞬で、これも良かったと思います。
脇を固める笹野高史のひょうひょうとした確かな演技力、板東三津五郎や桃井かおりのいやらしい演技がまたいいんですよ・・・こういう映画は脇役が素晴らしいと主役が引き立ちます。
こういう時代劇なら大歓迎ですよ。安っぽいチャンバラ時代劇だと観る気がしませんが。
「硫黄島からの手紙」
3本の中で一番観たかった映画です。クリント・イーストウッド監督をはじめとしたハリウッドスタッフが日本映画を撮るということに興味を持っていました。結果、日本人が撮ることのできない日本的な日本映画に仕上がっていました。硫黄島二部作ということで、アメリカ視点から見た「父親たちの星条旗」に続く作品ということになりますが、この作りは正解だったと思います。勿論、戦闘シーンは凄まじいです。目を覆いたくなるほどの凄まじいシーンが次々と出てきます。これは日本では絶対に撮ることのできないシーンですね。
主役は一応、渡辺謙なのですが、実質的な主演は嵐の二宮和也だと思います。彼がこんなに演技力があるとは思いませんでした。イーストウッド監督が彼の良い部分を引き出してくれたんだと思います。アカデミー助演男優賞にノミネートされてもおかしくないと思います。
今まで、硫黄島玉砕の悲劇は知っていましたが、今回映画化されたのは初めてではないでしょうか。真珠湾や連合艦隊、広島長崎は何度も映画化されていると思いますが、硫黄島のことがなぜ今まで語られることがなかったのでしょうか・・・本当は日本サイドで作られるべき映画だったと思います。でも、よくアメリカスタッフで制作された日本人が描かれる映画は納得できないものが多かったのですが、よくぞこういう映画を撮ってくれたという気もします。
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